「がん放置」や「断薬」等の危険なニセ医学を拡散させているのは東洋医学界隈
ほとんど確信をもっているけど、
医療や薬を科学的根拠なしに批判するような書籍や記事をSNS等で拡散させているのは、東洋医学界隈の人間だと思う。
具体的には鍼灸師、柔道整復師、整体師あたり。
整体に関しては国家資格ではなく定義もよくわからないが、「陰と陽」や「氣」を持ち出す整体師は多いので東洋医学系だと思う。
私は柔道整復師で、現在はリラクゼーション屋だから、
Facebookのニュースフィードには柔道整復師や鍼灸師や整体師のシェアや投稿が出てくる。多分、一般の方よりも医師よりも、東洋医学界隈の活動が目に入りやすいと思う。
どんな内容かと言うと、
「癌で死ぬのではなく癌治療によって殺されるのだ」だとか、
「薬は毒です!断薬しましょう!」という内容なんである。
その他には、なんでもかんでも「食」か「自然」で解決できるというマクロビ的な内容であったり、ホメオパシーであったり・・・
『代替医療のトリック』や『「ニセ医学」に騙されないために』を読んでいるような人間から見ると青ざめるようなトンデモのオンパレードです。
近藤誠氏と内海聡氏
お二人とも医師ですが、ざっくり言うと、
近藤氏は「癌は治療せず放置で良い」
内海氏は「医者に薬漬けにされるな、断薬しろ」
と主張していて、本も出している有名人ですが、ちなみに内海聡氏は「内科医・漢方医」だそうで…
上のお二人の本を読んで感銘を受けた一般の方は少なくはないかもしれませんが、
まともで誠実な医師たちから強烈に批判されています。
詳しくはネット上の「まとめ」を検索していただくとして、簡単に言うと、
これらは「ニセ医学」「トンデモ」などと言われていて、その一番の問題点は、
科学的根拠のないニセ医療を患者が信じ込んでしまった場合、薬や治療から遠ざけることになってしまった結果、治療していれば助かった命が奪われるということです。
例えば先日のある事件について、
淡路島5人殺害・平野達彦容疑者は、あの"医療否定本"の影響を受けていた?|ニュース&エンタメ情報『Yomerumo』
容疑者が精神科医を批判する内容のある書籍の影響を受けたために治療を中断したと言われていて、その著者の責任について議論されています。
その著者というのが、前述の内海聡(漢方医の)氏です。
淡路島の5人殺害事件、犯人と見られる男が、内海聡著の精神科忌避本を読んでいたようだ。この本が彼の治療を阻害していたのだとすれば、内海の責任も問われてしかるべき。 https://t.co/DwRDSAwKjc
— Go Nakagawa Okumura (@Go_Go_Go_Go_Go) 2015, 3月 12
個々の事例についての因果関係は確定的ではない。内海聡氏の本を読まなくても殺害事件は起こったかもしれないし、乳癌を放置せずに治療しても亡くなっていたかもしれない。それとは別に、内海聡氏や近藤誠氏の主張には問題がある。
— なとろむ (@NATROM) 2015, 3月 16
「ニセ医学」を熱心に拡散している一つの大きな勢力はおそらく・・・
内海聡氏や近藤誠氏は(いちおう…)医師ですが、
彼らの主張を拡散させているのは高い頻度で東洋医学界隈な気がする…
私の目に入った例ではこんな調子だ、
すべての薬は毒である!断薬に成功して本当の健康を手に入れた!これ真面目に成功出来れば凄いですよ!
3月19日の朝っぱらの投稿だ。
淡路島の事件の後、内海聡氏の著書の件でネット上で荒れているこのタイミングで、内海氏の本を勧めてくる。
同じ人で言えばこういうのもある、
今はこれで死ぬ人が多いそうです!おいらの同級生のスタッフの家族はある県の大きな病院に入院したら癌の宣告を受けて治療した人で3年生きた人がいないそうですが、その様に噂されると言うことはこんな感じなんでしょうか?
怖いですね!
この人、柔道整復師で整骨院のオーナー院長で柔道の指導者らしい。
私とは直接の繋がりではないが、これを更に柔道整復師や鍼灸師やそのような専門学校の教師や学生が拡散している状況。
この人物の個人攻撃ではない。
柔道整復師、鍼灸師、整体師・・・東洋医学界隈の人間が高確立で内海聡氏や近藤誠氏を崇拝していたり、拡散している。
そういった人たちは整骨院や整体院の中では「先生」と呼ばれている人たちで、
これって一般人が騙されているのとは別の問題のような気がしている。