先鋭化するトンデモと医師の両者を見て、中途半端なほぐし屋が思っていること
Twitter上で、トンデモと医師の戦争が過激化している。
どちらの主張が正しいかよりも気になってしまうのは、感情的な言葉の悪さや、実名暴露などの暴力化だ。
「トンデモ」と言ったのは、
ニセ医学、ニセ科学、代替医療を宣伝する人たちであり、その中には反医療の医療ジャーナリストや、残念な議員も含みます。
有名なトンデモに内海聡氏がいるが、彼もまた口が悪い。
「医師」と言ったのは、
まっとうな医師。
それに、科学的根拠を重んずるという共通点から、科学寄りの人たちも、
トンデモと戦っています。
二者を敵対関係と見るならば、私は医師の側を支持する。
しかし、実は私は「代替医療」の人間だ。
代替医療や東洋医学の中の人には、西洋医学や科学に対して懐疑的な人が多く、標準医療へのカウンターというポジションを取る人が多いので、
まるで自分が裏切り者であるかのように錯覚することがある。
裏切ってはいないのだが。
もう一度言うが、私は医師や標準医療を否定しない。
自然派でもスピリチュアル系でもないし、
ワクチンや化学療法は肯定する。
ちなみに牛乳も飲むしコンビニおでんも食べる。
つまり、根拠不明に不安を煽るような、危険性のあるニセ医学・ニセ科学は否定するべきと思っていて、
科学的根拠は重く見る。
「代替療法屋」なのに、だ。
反医療ジャーナリストなどは、匿名でニセ医学を検証して正しい情報を発信している医師を、「実名を明かしていない」こと一点で批判するが、
根拠やソースが明確で公益性があれば、実名か否かは議論とは関係ないと思う。
本人が望んでいない実名公開を暴露するようなやり方は下品だと思う。
一方で、トンデモと戦う医師や科学者の方々も、
相手のやり方に合わせて暴露や下品なやり方をしない方が良いと思います。
私にとっては、正しい知識と根拠をもってトンデモを否定してくれる匿名医師は、正義の味方だから、「両成敗」するかのように「下品」と言ってしまうことには罪悪感があるが…
(画像の引用:下品と上品は何が違うのか:坂本史郎の【朝メール】より:オルタナティブ・ブログ)
知識量があり、根拠に基づき、誠実であり、言う資格があるのは、
明らかに医師や科学者の方だと思っていますが、
相手の説き伏せ方はまた別のスキルが必要だとも思うので、
執拗苛烈が過ぎてしまうと相手を逆上させてしまう…と心配にもなります。
医師でもなく、ジャーナリストでもなく、効くか効かないかわかったもんじゃない代替療法屋が偉そうなことを書いてしまいましたが、
私が言いたいのは、「対立のどちら側につくか」ではなく、
「実名か匿名か」でもありません。
この両極化した主張の中で、真ん中からの視点は必要ないか、
真ん中に立っている人間もいるということなのです。
以下に、「なんだよ結局は自分の宣伝かよ」と言われても仕方がない、私のもう一つのブログの投稿をリンクします。
医者の応対から医療不信になった人の言い分や、医者に感じる冷たさや怖さや、病院への失望や・・・・・・そういう話を患者からもっともよく聞いているのは、もしかしたら「代替医療」をやっている施術者かもしれません。医師は話術や「心をほぐす」ことに関してはプロではないかもしれないし、医師の言葉に感情を感じないという人もいるし、医師の言葉は患者にとって「難しい」のかもしれません。